上顎側切歯にジルコニアセラミックを用いて審美回復をしたケース

治療前
治療後

治療後
治療前

今回のケースでは左側上顎側切歯の審美障害に対し治療を行なっています。過去に根管治療を行っており、治療前の写真を見ると補綴物と歯肉の境の歯質が茶色く変色しているのがよく分かります。

このように前歯部の場合少しでも茶色くなっているとやはり目立ちますし被せ物の色調も合っていないため余計に違和感が際立ちます。

今回のような前歯部一本の補綴のやりかえは色々な事を考慮に入れて治療を行う必要があり精密な治療が審美的な結果に繋がります!

 

前歯部における色調の一体感

先述した通り今回治療を行うにあたり考慮すべき事項

・今回の歯は失活歯(神経を取っている)であるため歯としての予後がどのくらいあるのかを先に確認しておく必要があります。元々メタルのポストが入っておりクラウンも不適合であったため根管内に細菌のリーケージがあると考えまず根管治療のやり直しを行う必要があります。

・将来的に歯肉退縮するリスクがどの位あるのかを確認し患者さんと状況を共有しておく必要があります。例えば歯肉が薄いタイプの場合は被せ物を入れた後数ヶ月で歯肉退縮を起こし変色した歯質が見えてきてしまう場合もあるからです。

・周囲の歯の色のまま被せ物を進めていいかのも重要な内容です。前歯部の治療の場合は被せ物を入れた後にホワイトニングを希望されてしまうとせっかく合わせた色調がまたズレてしまうのでホワイトニングを行う場合は先立ってやる必要があります!今回のケースでも周りの歯を今より明るくしたいとの希望がありましたのでホワイトニングを行なっています。

・精密な治療を行うために、削ってから型を取るところまで全てマイクロスコープを併用し精密な治療を心がける必要があります!

主訴

前歯の見た目が気になる

治療内容

左側側切歯の根管治療

テンポラリークラウン

ホワイトニング

最終補綴

患者様の年齢 31
患者様の性別 男性
治療費 20万円
治療で得られるメリット

審美面の回復