歯周病
治療前
治療後
歯がグラグラして噛みにくくなり、「できるだけ歯を残したい」と希望される方は少なくありません。今回は、重度の歯周病によって左上4番の周囲に大きな骨吸収を認めた歯に対して歯周組織再生療法を行い、歯の保存を目指した症例をご紹介します。
Case歯周組織再生療法による骨の再生

歯周組織再生療法の術中写真

骨欠損部に骨補填材を填入

補填材の安定を目的としてチタンメンブレンで固定

約6か月後、骨様組織による回復を確認
初診時、患者様は「歯がグラグラしていて噛めない」と訴えて来院されました。検査の結果、左上4番には重度歯周病による大きな骨吸収が認められ、歯を支える骨が大きく失われている状態でした。このような状態では歯の動揺が強くなり、将来的に抜歯が必要となる場合があります。
まず歯周基本治療を行い、歯ぐきの炎症を改善したうえで歯周組織再生療法を実施しました。手術では失われた歯周組織の回復を目指し、骨補填材を填入し、チタンメンブレンを用いて安定を図りました。
術後の経過観察では、レントゲン上で骨様組織の回復が確認されました。歯周組織再生療法はすべての症例で同様の結果が得られるわけではありませんが、適切な診断と治療によって歯の保存を目指せる場合があります。歯がグラグラする、噛みにくいなどの症状でお悩みの方は、早めの検査と治療が大切です。
| 主訴 | 歯がグラグラしていて噛めない |
|---|---|
| 患者様の年齢 | 55 |
| 患者様の性別 | 女性 |
| 治療期間 | 1年6ヶ月 |
| 治療費 | 50万円 |
| 治療で得られるメリット | 歯周病によって失われた骨の回復が期待でき、歯の保存につながる可能性があります。また、歯周病の進行抑制や長期的な安定につながる場合があります。 |
| 治療する際に起こるリスク・副作用 | 術後に腫れや痛み、出血を伴うことがあります。また、骨の再生量には個人差があり、期待した結果が得られない場合があります。継続的なメインテナンスが必要です。 |
Case監修者情報

医療法人社団TND 理事長/歯科医師
中山 亮平
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会 専門医
日本臨床歯周病学会 学会未来委員会 委員
- 2011年3月 東京歯科大学 歯学部卒業
- 2013年3月 慶應義塾大学医学部 歯科・口腔外科学教室 研修医 修了
- 2016年4月 慶應義塾大学医学部 歯科・口腔外科学教室 助教
- 2018年11月 戸越なかやま歯科 開業
- 2024年12月 医療法人社団TND 設立



