前歯部における審美治療|ジルコニアセラミックブリッジ

治療前
他院で上の前歯を抜歯され、歯肉が凹んでしまっている

治療後
ジルコニアセラミックのブリッジで修復し3年経過時

現在、前歯部における審美修復はメタルフリーでの治療が主流となってきています。

以前より行われているメタルフレームの上にセラミックを焼き付けて行う方法(メタルボンド)も決して悪いわけではありません。それぞれにメリット・デメリットがあるためその選択が大切となります。

今回の場合はハイスマイル(笑った際に歯肉と歯の境目が見えてしまう)の場合、メタルを使用すると将来的に歯肉退縮が生じた際にメタルの色が外から見えてしまう可能性があったためメタルフリーで治療を行っています。

治療経過

再生治療を行い歯肉の高さを上げた口腔内写真
再生治療を行い歯肉の高さを上げた口腔内写真
歯肉の幅を出すため歯肉増生手術(結合組織移植術)を行った後の口腔内写真
歯肉の幅・厚みを出すため歯肉増生手術(結合組織移植術)を行った後の口腔内写真
完成したブリッジです
完成したブリッジ

 

2015年3月に他院で上の前歯を抜歯して以降、歯肉が陥凹してしまい審美的な修復を求められていた患者様です。

前歯部における抜歯は抜歯後の歯肉の位置の変化をきちんと検査・予測しなければ今回のケースのように審美障害に繋がってしまいます。

また一度下がってしまった歯肉は自然に回復することが難しいので、今回のような場合は、下がった組織を回復させる治療が必要となります。

今回は歯を支えている骨(歯槽骨)ごと吸収していたため、骨の再生治療並びに歯肉の再生治療を二回行っています。

主訴

上の前歯の歯茎が退縮してしまった。

審美的に直して欲しい。

患者様の年齢 55歳
患者様の性別 男性
治療期間 1年6ヶ月
治療費 30万円
治療で得られるメリット

退縮してしまった歯肉を元あった高さ・幅に戻すことで、審美的なだけでなく、周囲との歯肉ラインとの調和が取れ、磨きやすい環境となっている。

 

治療する際に起こるリスク・副作用

骨の再生治療(GBR)や歯肉増生手術(結合組織移植手術)など外科的な処置を伴う。

また組織の治癒をゆっくりと待つ必要があるため治療期間が他の治療と比較して長く掛かってしまう。

ブリッジセット時

ブリッジ装着時の口腔内写真