インプラント
治療前
治療後
歯を失った部分にインプラント治療を希望されても、顎の骨が痩せているためにそのままではインプラントを埋入できない場合があります。特に抜歯後は骨の吸収が進み、骨幅が不足することが少なくありません。今回は、萎縮した顎骨に対してブロック骨移植を行い、十分な骨幅を回復したうえでインプラント治療を行った症例をご紹介します。
Caseブロック骨移植手術

骨幅が不足しており、このままではインプラントが骨から突出する可能性があります

ブロック骨を母骨に固定した状態

6か月後に骨の一体化を確認

補綴治療後の口腔内写真
インプラント治療では、長期的な安定性を考慮した治療計画が重要です。その中でも、インプラントを支える骨の幅は非常に大切な要素の一つです。
歯を抜去すると顎の骨は徐々に吸収し、骨の幅や形態が変化します。その結果、インプラント治療に必要な十分な骨量を確保できなくなる場合があります。特に頬側の骨は吸収しやすく、骨幅が不足した状態でインプラントを埋入すると、将来的な骨吸収や歯肉退縮のリスクにつながる可能性があります。
そのため、インプラント周囲に十分な骨の厚みを確保することが大切です。本症例では骨幅が著しく不足していたため、ブロック骨移植を行い、骨幅の回復を図りました。
移植した骨が周囲の骨と十分に一体化したことを確認した後にインプラント治療を進め、最終的な補綴治療まで行いました。ブロック骨移植は、本症例のような顎骨の吸収が大きいケースにおいて、適切な骨幅を回復するための有効な治療方法の一つと考えられます。
| 主訴 | 歯が割れてしまい、インプラント治療を希望された。 |
|---|---|
| 治療内容 | ・歯周基本治療 ・インプラント治療 ・補綴治療 ・メインテナンス |
| 患者様の年齢 | 55歳 |
| 患者様の性別 | 女性 |
| 治療期間 | 11ヶ月 |
| 治療費 | 60万円 |
| 治療で得られるメリット | 歯が割れてしまった部位では骨の吸収が進み、骨幅が大きく減少することがあります。ブロック骨移植を行うことで不足した骨幅の回復を図ることができ、長期的な安定性を考慮したインプラント治療につなげることができます。 |
| 治療する際に起こるリスク・副作用 | 手術回数が増えるため、通常のインプラント治療と比較して術後の腫れが大きく出る場合があります。また、治療期間が長くなることがあります。 |
Case監修者情報

医療法人社団TND 理事長/歯科医師
中山 亮平
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会 専門医
日本臨床歯周病学会 学会未来委員会 委員
- 2011年3月 東京歯科大学 歯学部卒業
- 2013年3月 慶應義塾大学医学部 歯科・口腔外科学教室 研修医 修了
- 2016年4月 慶應義塾大学医学部 歯科・口腔外科学教室 助教
- 2018年11月 戸越なかやま歯科 開業
- 2024年12月 医療法人社団TND 設立



