歯周病
治療前
治療後
『他院で抜歯と言われた歯を残せるかみてほしい』といった主訴で来られる方は少なくありません。この方も同様に左上の臼歯部の歯周病を放置してしまい温存できないか診てほしいと来られた患者様です。
もちろんどんな状態であっても温存できるわけではないですが、適応が合えば歯周組織再生療法を行い歯の温存につながる場合も多くあります。
今回のケースでは歯の温存を行うことができ、患者さんの満足につながったと考えています。
Case初回再生療法
手術直前の口腔内
歯石や感染性の組織を除去した状態
骨移植材の填入
吸収性メンブレン設置
初診時から骨吸収が著しく揺れも強かったので一旦咬合性外傷への対応を行うためにも連結でテンポラリークラウンをセットした。
実際の手術ではマイクロスコープ下でEr:YAGレーザーを使用し感染源の除去、歯根面の殺菌を行い再生療法をおこなった。
主訴 | 歯が揺れている |
---|---|
患者様の年齢 | 55 |
患者様の性別 | 女性 |
治療期間 | 1年6ヶ月 |
治療費 | 再生療法:20万円 リエントリー:5万円 |
治療で得られるメリット | 歯の温存 |
治療する際に起こるリスク・副作用 | 今回のケースでは骨欠損が根尖を超えており再生療法後に左上の5番が失活したので根管治療が必要となった |
Case再生療法後8ヶ月でリエントリー
骨の再生を認める
ジルコニアで補綴
再生療法後5年 骨レベルは安定している
再生療法のみでは病的な歯周ポケットを完全に除去できなかったので歯周病の治癒を目指して確定的外科処置(リエントリー)をおこなった。
結果、歯の長さは長くなってしまったが歯の温存はかない、現在でも健康な状態を維持できている。