- 治療前
- 治療後
今回のような骨欠損は歯周病患者ではよく見受けられます。
上顎の第一小臼歯近心面は解剖学的にも陥凹があり歯周ポケットの深化・骨吸収が生じやすくなります。
従来の歯周外科手術のように歯肉を完全に開いて行うと歯の形態も相まって骨の再生が難しい場合がありますが今回選択した術式であるEntire Papilla Preservation Techniqueはその心配が少なく術式としても低侵襲なものです。またマイクロスコープとレーザーを併用することでより確実な手術ができます。
術中および治療経過
マイクロスコープ下での歯周組織再生療法は確実な感染源除去を可能にし治療効果の向上に大きく繋がります。またレーザーを併用することで器具の届きにくい部位へのアプローチも可能となりました。
主訴 | 歯周病と他院で言われた。 抜歯したくないので治療をしてほしい。 |
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治療内容 | 歯周基本治療を行い歯肉の炎症を抑えたのちに歯周組織再生療法へ移行 |
患者様の年齢 | 47 |
患者様の性別 | 男性 |
治療期間 | 6ヶ月 |
治療費 | 15万円 |
治療で得られるメリット | 上顎第一小臼歯の多くは歯根が2根に分岐しており歯周病による骨吸収が進行すると歯の温存が困難になるため早期の段階で歯周組織再生療法を行うことで歯の寿命を延ばすことができる。 |