医院ブログ
Blog Detailお口の『健康診断』
歯があっても安心できない?口腔機能低下症が全身の健康に与える影響
近年、8020(80歳で20本以上の歯を保つ)を達成している人は51.6% にまで増え、どの年代でも多くの人が歯を残せるようになってきました。しかし、歯が残っていること=健康 とは必ずしも言えません。
歯があっても、
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舌の力が弱くなっている
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唾液の量が減っている
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噛む・飲み込む力が低下している
といった 「お口の機能の低下」 が起きていると、食事がうまくできなくなることがあります。
お口の機能が低下すると、食事内容が偏ります
お口の機能が衰えると、
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硬いものが食べにくくなる
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噛まなくても食べられる「やわらかい食事」に偏る
といった変化が起こります。
その結果、
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たんぱく質
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食物繊維
などが不足しやすくなり、栄養の偏り が生じます。
お口の機能低下が引き起こす悪循環
次のような悪循環が示されています。
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噛めない・食べにくい
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やわらかい食事に偏る
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栄養が偏る
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食べる力がさらに低下する
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口腔機能低下症が進行する
この状態をそのまま放置してしまうと、
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低栄養
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サルコペニア(筋肉量の減少)
へとつながっていきます。
お口の機能低下は「全身の健康」に影響します
図の右側では、お口の機能が低下している人が抱えるリスクが示されています。
健康な人と比べると、以下のリスクが高くなります。
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身体的フレイル:約2.4倍
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筋力低下(サルコペニア):約2.1倍
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要介護認定を受けるリスク:約2.4倍
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総死亡リスク:約2.1倍
つまり、お口の機能低下は、全身の衰えや介護、さらには寿命にも関係する重要な問題なのです。
「歯があるかどうか」ではなく、
「きちんと噛めて、食べて、飲み込めるかどうか」が健康を左右する!ということです。
当院では、歯の本数だけでなく
噛む・飲み込む・話すといった口腔機能の検査と指導を行っています。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
医療法人社団TND 理事長/歯科医師
中山 亮平
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会 専門医
日本臨床歯周病学会 学会未来委員会 委員
- 2011年3月 東京歯科大学 歯学部卒業
- 2013年3月 慶應義塾大学医学部 歯科・口腔外科学教室 研修医 修了
- 2016年4月 慶應義塾大学医学部 歯科・口腔外科学教室 助教
- 2018年11月 戸越なかやま歯科 開業
- 2024年12月 医療法人社団TND 設立




