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Blog Detail“歯並びと噛み合わせ”の違いって!?
この写真は噛み合わせどう?? 開咬・open biteのリスクとは!?
さて、この写真を正面から見ると歯並びはそこまで悪くない様に見えます。上の歯は特に綺麗に並んでいますよね?
ところがこの方のお口の中を下から覗いてみると前歯が全く噛んでいないことが分かります。このように奥歯が噛んでいて前歯が噛んでいない噛み合わせを『開咬・open bite』と呼びます。
ではこの開咬・open biteはどのようなリスクを持っているのでしょうか??
そもそも良い噛み合わせってなに?
そもそも良い噛み合わせとはどんなものでしょうか?
それは臼歯と前歯がそれぞれを守り合っている状況です!奥歯はしっかりと緊密に噛んでおり前歯(左右2番目の間)はカチカチと噛んだときに強く当たりすぎず、でも完全に空いていないような状況です。そしてギリギリしたときに犬歯があたっている状況、これが一般的には理想と言われています。
専門的にはAngleⅠ級と言いますが、ここで大切なことはギリギリしたときに下の犬歯が上の犬歯の裏側をスライドしていく状況です。この犬歯の噛み合わせがないと、ダイレクトで奥歯に負担がかかってしまいます。
先ほど述べた開咬・open biteはまさにこの状況で奥歯にとても大きな負担を常に与えてしまう噛み合わせといえます。
8020達成者に開咬はいない!?
こちらの文献は竹内史江先生らの論文(2005年『歯科学報』105巻2号、154–162頁)から引用していますが、80歳までに20本の歯を残そう!という8020運動の達成者がどの様な噛み合わせであったかを調べたものです。
この文献によると開咬の方で8020を達成した方はいないという結果が出ています。もちろん被験者が52名とあまり多くはない数の研究なので絶対ということは言えません。もしかしたら開咬の方でも80歳で20本の歯を有している方は今の時代であればいるのかもしれません。
しかし割合としては低いのは現実だと思います。実際に私が普段患者様を拝見していても高齢者の方で開咬のまま歯の本数が多く残っている方はほぼ見たことがありません。
というのも開咬の方は臼歯に負担が多くかかり、歯周病の悪化や歯の破折など歯の喪失につながる事象が起こりやすい一面があるからです。
一見歯並びが良さそうに見えていても開咬の方は多くいらっしゃいます。開咬は不正咬合の一つで治療が必要な噛み合わせでもあるのでもし気になる方がいらっしゃいましたらいつでもご相談にいらしてください!






