実は怖い歯ぎしり・食いしばり

実は怖い歯ぎしり・食いしばり

実は怖い歯ぎしり・食いしばり

歯を壊してしまう歯ぎしり・食いしばりとは...

こんにちは!

猛暑の日々もなくなり、過ごしやすい季節になってきましたねっ!
 
食欲の秋、スポーツの秋といいますが、本当に美味しい食べ物がいっぱいでついつい食べ過ぎてしまいます。
食べ過ぎる毎日ですが、自転車で秋を発見しながら運動して休日を過ごしてる歯科衛生士の林です。
 
以前のブログにも少し歯ぎしりについてお話しさせていただきましたが、今回はもう少し深く歯ぎしりについてお話しさせていただきます。
 
皆さんは朝起きた時に顎がなんだかしんどいと感じることや、日中も知らず知らずのうちに歯をくいしばっていることは無いですか?
歯ぎしりは寝ている間に無意識下でしているものなので自分では認識できず、誰かに指摘されて気付くことも多いのが特徴です!
 
歯ぎしりはキリキリと音がしてうるさい単なる悪い癖だと思われがちですが、歯や口の中に大きな害を与えてしまいます。また噛みしめ・くいしばりのように音のしないものもあります!
 
では噛む力はどれくらいの強さなのでしょうか。一般に普通の食事の時に噛む力は数kgから強くても30kg程度です。しかし睡眠中の歯ぎしりは無意識下のため抑制が効かず、50~100kgを超える力がかかり、平均8時間の睡眠中に約15~30分間も強い力で噛むと言われています
持続的に強い力で噛み続けると顎の筋肉に負担がかかりコリができることも多々あります。
(肩のコリがあるように、顎のコリもあるのは皆さんご存知ですか?)
 
顎の筋肉は歯と連動してるので、虫歯でもないのに、歯が痛く感じたり歯がしみるなどの症状が出る方もいらっしゃいます。
そういう方は、顎の筋肉をほぐしてストレッチを行い痛みを和らげてあげるのが1つの方法です。
 
では、その顎の筋肉が発達する原因の1つの歯ぎしりは、どのように歯に影響を及ぼすのでしょう。
 
①歯にヒビ、すり減り→知覚過敏や虫歯の原因になります。噛み合わせも変わってしまいます。

②詰め物がはずれたり、被せ物が削れたり、割れたりする。
③歯根が割れる→抜歯になる場合もあります!
④顎や頭が痛くなる。
 
このような症状が出てしまう可能性があるので、事前に早めの対策をとることが重要です!!
 
対策として最もポピュラーなのがマウスピースを使う方法です。夜間にマウスピースを装着し、力のかかり方を修正して歯や顎を守ります。
同時に就寝前にイメージトレーニングをするのも効果的です。「歯ぎしりをしないぞ」と繰り返し唱え自分に暗示をかけます。簡単な割に効果があり、歯ぎしりが4割減るという説もあります。(自己暗示療法)
 
マウスピースを使うようになってから起きた時に顎が楽に感じるようになり、寝ている間に歯ぎしりから歯を守ってもらえているという安心感を得られる患者様も多くいらっしゃいます。
 
歯ぎしりをしていると気付いたらマウスピースを作り、早めに対策をとりましょう。また歯ぎしりをしているかどうか分からない方も歯の擦れ具合などからリスクがどのくらいあるか分かる場合もありますのでお気軽にご相談ください。
 
過剰な力は歯を壊す原因になります!!
歯を一緒に守っていきましょう!!
 
歯科衛生士 林