新型コロナウイルスがもたらし…

新型コロナウイルスがもたらした影響とは!?

新型コロナウイルスがもたらした影響とは!?

新型コロナウイルス:歯科医師から見る影響とは...

本日は大晦日ということで2020年も終わりを迎えようとしています。

今年はなんと言っても”新型コロナウイルス”の話題で終わった1年間でしたね。

毎日テレビでは新型コロナウイルスの感染者数が報道され、実態がなかなか把握できないこの状況に大きな不安やストレスを感じる人も多かったかと思います。

ただ不幸中の幸いはやはり日本人の衛生観念に対する高い意識だったかと思います。もともと手洗い・うがいなどの習慣が身に付いている日本人では欧米先進国と比較するとやはり重傷者数や死亡者数は低く推移しているのかなと感じます。

さて、この新型コロナウイルスの蔓延によるお口の中への影響はどのようであったでしょうか

1番の影響は実態の見えづらい新型コロナウイルスに対する恐怖心から歯科受診(定期検診)が疎遠になってしまったことでしょうか。

勤務先から歯科受診含め医療機関への受診を極力避けるよう指示が出されていた患者さんも見受けられました。特にこの状態は今年の5月〜7月頃までは顕著であったと思います。

私の実感としては9月を超えたあたりから定期検診を再開したいとういった患者さんも増えてきた印象ですが、そこで強く感じたこともあります。それは、“子供の虫歯の増加”です。なぜ歯医者にもっと早く来なかったのか?と思うことは全くありません!

新型コロナウイルスの影響はおそらく皆さんの生活のリズムも大きく変化させてしまったことでしょう。こんな時期に子供を歯医者に連れて行くのは少し怖いな...と感じるお父さんお母さんの気持ちもよく理解できます。ただただ、新型コロナウイルスは直接的にお口の中に影響を与えるわけではないけれど、間接的には大きな弊害を生んだなあと感じる日々です...

 

もう一つの大きな影響は精神的なストレスに起因するものです。政府や自治体からはいろいろな政策が打ち出されていますが、基本的には多くのことを自粛するよう求められています。そしてそれをしっかり守っていこうと考えている方が日本の場合大半なのでしょう。

こんなストレスフルな毎日を送っていればやはり体にも異変をきたします。

その代表的な症状が夜間における歯ぎしりや食いしばり!によるものです。毎年一定数の方はこの症状を主訴に来院されますが、今年は本当に多かった印象です

これによるお口の中に対する影響は、『虫歯でなくても歯が痛い!!』『顎が痛い・頬の部分が押すと痛い』といった症状です。当てはまる方も多いのではないでしょうか?

新型コロナウイルス騒動によって、今までの当たり前だった毎日がどれだけ貴重で大切な時間であったか、本当によく考えさせらます。このコロナ騒動もいつかは落ち着くのでしょうけど、その日が1日でも早く来ることを願っています。