歯周病が全身に及ぼす影響とは…

歯周病が全身に及ぼす影響とは!?

歯周病が全身に及ぼす影響とは!?

歯周病が全身に及ぼす影響とは!?

普段診療をしている中でたまに患者さんからこのような質問を受ける事があります。

”歯周病って全身に影響あるの??”

”糖尿病の先生から口の中を検査するように言われたけど関係あるの??”

最近では患者さんの健康に対する意識も大きく変化しており、お口の中に対する関心もその一つだと思います。

今回は歯周病と全身疾患の関係性についていくつか書いてみます。

 

糖尿病

まずこのトピックの中でも以前からよく言われている全身疾患として糖尿病が挙げられます。

糖尿病の人はそうでない人と比べて歯周病になる割合が多いといった疫学調査が複数あります。また歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってきており、この二つは相互に関係しあっていると言われています。これらの情報は厚生労働省のHP(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-012.html)や糖尿病学会のHP(https://www.nittokyo.or.jp/modules/doctor/index.php?content_id=8)でも紹介されていますのでご興味ある方はこちらから見てください。

 

血管・心臓

心筋梗塞という言葉はよく耳にするかと思います。日本人の3大死因の一つにも挙げられているこの病気は心臓に血液を送る血管が詰まってしまう病気です。

歯周病が重症の場合、歯周病菌が心臓に達しているケースが多いという結果が出ています。歯周病菌は動脈硬化を引き起こすと言われているため、やはりリスクとして挙げられます。

 

妊娠

妊娠している女性が歯周病に罹患している場合、低体重児・早産の危険性が高くなる事が指摘されています。またこのリスクは約7倍にものぼると言われています。

 

これまで挙げたもの以外にも誤嚥性肺炎や骨粗しょう症・メタボリックシンドローム、潰瘍性大腸炎など多くの疾患が歯周病との関連性を指摘されきています。

まだ不明なことも多くありますが、歯周病を放置して良いことなど一つもないということだけは確実に言えます。

歯周病は治療することで改善する事ができますし、まだ歯周病でない人は予防していく事も可能です。

 

歯周病専門医として、今後も情報を発信し続け一人でも多くの患者さん達の健康に寄り添えるようスタッフ一同努力を続けていきます。