歯周病治療の第一歩:ブラッシ…

歯周病治療の第一歩:ブラッシングの重要性とその意義の再確認

歯周病治療の第一歩:ブラッシングの重要性とその意義の再確認

  • 歯周病治療の第一歩としてのブラッシング

歯周病治療の第一歩としてのブラッシング

7月30日,31日で我々が所属している日本臨床歯周病学会の40周年記念大会がありスタッフと一緒に参加し多くのことも学んできましたのでここで少し書かせていただきます。

今回は記念大会ということもあり歯周組織再生療法の大家であるDr. Pierpaolo Cortelliniが来日され再生治療の基礎から最新の情報まで本当に多くの学びがありました!

今回の目玉であり私がずっと楽しみにしていた講演で、もちろん普段からDr. Cortelliniの論文や著書を読んでいますので内容としては知っていることが多いのですがやはり本人が話している姿を見るのは感動的でしたし細かいポイントも知ることが出来ました!

 

さて、講演内容は専門的すぎるので割愛しますがここで一つ今回の講演から私と歯科衛生士が再認識し皆様にも知っていただきたい、とても大切なことを書こうと思います。

それはズバリ『ブラッシング(セルフケア)の重要性』です!

当然といえば当然です!が、歯科治療の土台を支える部分になりますのであえてもう一度説明させていただきます。

まず歯周病治療を行うにあたり私たち歯科医師・歯科衛生士が大切にしていることの一つにプラークコントロールという言葉があります。これは検査時に測定し◯◯%といった形で記録していきますが、簡単にいうとプラークの取り残しがどの位あるかを意味しています。どんな治療を行うにしてもプラークがベッタリとついた状態では良い治療はできません。プラークは細菌ですから歯肉の炎症に直結しますし、炎症がある状態では当然被せ物なども作れないのです!

日本ではプラークの付着具合をPCR(Plaque Control Record)として検査時に測定しており、この値は一般的に歯肉の炎症具合と深く関係しています。海外の論文を見ていると最近ではFMPS(Full Mouth Plaque Score)と表されることが多く、2014年のRoccuzoらの研究でも歯周病治療後はFMPSが15%以下で維持されていることが望ましいと書かれています。

ではこのプラークの付着状況を改善する一番大切なことはなんでしょうか??

もちろん歯科衛生士が歯石除去を行なったり歯科医師が不良補綴物(フィットしていない被せ物)を除去したりと色々とありますが、一番はブラッシングによるセルフケアだと思います。先ほどのPCRはブラッシングする事でプラークを取り除きその値が低下していくのでブラッシングの重要性は分かっていただけるかと思います。

また個人差もありますが人間は元々治癒力を持っています。これは口腔内においても言えることであり真っ赤に腫れ上がった歯肉もブラッシングをしっかりすることでいい状態まで回復することができます。もちろん歯周病は歯根表面に付着している歯石をしっかり除去しなくては治りませんのでブラッシングで全てが治るわけではありませんが、歯周病治療のスタートラインからゴールに最短で向かうためには歯周病治療の第一ステップであるブラッシングを治療の第一歩として患者さんに認識してもらうことが歯周病治療の成功に強く繋がると今回の学会でも再確認しました。

とは言っても、自分ではどこが磨けていてどこが磨けていないのかなかなか把握できません。なので歯科衛生士による口腔衛生指導がとても大切になってきますね!

私たちと二人三脚で歯周病を治して・もしくは予防しながら健康なお口の中を確立してきましょう!

今後もスタッフ一同知識・技術の向上に努めてまいりますので何かお口の中でご不安などありましたらお気軽にご相談して下さい♪